ぼくは何者にもなれない

悲観的なタイトルに思わせてそんなことはありません。安心してください。ぼくは元気です。

こんなめんどくさいテーマで申し訳ないんで、申し訳程度に今年の写真載せておきますね。

世間的には感染症のせいで厄年だった今年ですが、ぼくは本格的なサークル活動を開始した年でした。まあ、普段からぼくのイラストや文章を見てらっしゃる方はわかりますが、万人受けはしない作風ですし、例の感染症のせいでイベントでの露出機会も大幅に減ってしまいました。エアイベントなんてのは既存の有名サークルしかピックアップされず、我々、新規小規模サークルが日の目を見てもらうことは難しいんですよ。

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今年は一回しか行けなかったビッグサイト

さて、ぼくは生まれてこのかた、欲しい物リストから荷物が送られてきたこともありませんし、Twitterのフォロワーも最近100人に乗ったばかりで、いいねが5もくれば珍しい方です。

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(2020/12/20追記)こんな事書いてたら、欲しい物リストから豆乳飲料と色鉛筆をいただきました。本当にありがとうございます。

おそらく、他人にとっての自分とは、そのへんの石程度なんだなと思うんです。だからといって、自分に注目してくれない他人を責めたり、自暴自棄になったりするのも違うんですよね。一般的には、「注目されたかったら努力しろ」というのが模範解答な気がします。

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雀卓を買って友人と麻雀もしてました。(写真は一人でやってる)

ただ、ぼくがインターネットをやってるのはあくまでも趣味の範囲ですから、そこに本気になれるのかと聞かれると首を横に振りたくなる。確かに、趣味に本気になれる人は素敵だと思うんですけど、最近はどの界隈も趣味の本気レベルが異常に高くなって、レベルの高い部分ばかりがネットで注目されています。そこに登りつめるための努力によって自分や他人を危険にさらしてしまうケースも出てきました。

迷惑行為を繰り返すYouTuber、健康に支障をきたす姿勢を長時間続けるe-sportsチーム、アメリカをヒッチハイクで横断しようとして現地で補導された中学生……。

本業なら努力する利益はありますが、趣味は夢中になればなるほど私生活とのバランスを破壊しちゃいます。だから、「趣味はほどほどに」というのがぼくの持論です。

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夜中に30キロほど散歩もしました。

なにも、「成功するのはほんの一握りだから諦めろ」と言いたいわけじゃありません。「趣味を社会的成功の手段として用いると何も楽しくなくなる」ということです。本当に成功したいなら努力すればいいと思いますが、ただ漠然と「注目されたい」、「ちやほやされたい」だけであれこれ挑戦してると迷走します。そして、努力の割に見返りがなくて悲観的になる、攻撃的になる。この罠にはまって隅でずっと文句ばかり言ってる人を見ると「残念だなあ」と思います。

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杏仁豆腐味の豆乳好きなんですよね。あまり売ってないんでアマゾンでまとめ買いしてます。

人は生きるということに資格という他者からの承認を求めがちなんですけど、そんなのなくても飯食って寝てれば生きられます。屁理屈抜きにしても、生きる資格が有ろうと無かろうと、現に生きているじゃないですか。

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割引制度使って一人でホテルに泊まってたりもしてました。これはそのときの朝食。

まあ、生きる上でコミュニティは必要不可欠ですから、自分の所属するコミュニティの住み心地が良ければいいんですけど、自分に合わないと感じたら黙ってさっさと抜けるのが吉ですよ。過去のコミュニティの幻影に固執してずっとブツブツ言ってても空気は悪くなる一方じゃないですか。不満な輪の中にいる他人もまた人間で、自分とはまた別の領域ですし。

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一時期、コンビニの冷奴買って食うのが好きでした。おいしいよね。

自慢じゃないですけどぼく、ツイッターのアカウント5個ぐらい作っては消し、大学のサークルは3つ入ってたけど一年で全部辞めちゃいました。集まりもめんどくさそうだったら二回目は来ないってのを繰り返してますし、その究極が高校中退して通信行くという選択でした。自称「コミュニティの渡り鳥」だと思ってます。

コミュニティを抜けるという選択は得るものより失うもののほうが多いから怖いと思われるかもしれません。正直、自分でも後悔することは多々あります。でも、今の生きやすさは自分の居場所を取捨選択できたからだと思いますね。

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献血10回記念で杯をいただきました。

コミュニティにとどまる時間が短いと他人からの認知度も低くなります。だから、相変わらずぼくは何者にもなれない。それでいいじゃないですか。それで生死が分かれるわけじゃないんですし。他人が褒めてくれないなら自分で自分を褒めてあげましょう。自分にとって最善の選択をするのは他人ではなく、自分自身です。

あ、だからといって、今ぼくがどこかのコミュニティを抜けることは無いので安心してね。(おわり)